フッ素洗口でむし歯予防
- 歯のコラム
むし歯予防に有効な「フッ素」を歯の表面に直接作用させる方法には、以下の3つが挙げられます。
①歯磨き粉に含まれるフッ素の応用
②フッ素含有うがい液による洗口(せんこう)
③歯科医院での高濃度フッ素塗布
前回は、①歯磨き粉に含まれるフッ素の応用について子供編(詳しくはこちらから)と大人編(詳しくはこちらから)に分けて説明させていただきました。
今回は、②フッ素含有うがい液による洗口について説明させていただきます。
フッ素含有うがい液による洗口は、フッ素を含んだ歯磨き粉で歯磨きを行う時と同様に、以下の3つの役割を果たすと言われています。
・歯の再石灰化を促進する
・エナメル質を強化する
・むし歯の原因菌の活動を抑制する
なので、毎日の歯磨きにフッ素洗口を取り入れると、よりむし歯予防効果は高まります。
むし歯が多くてお悩みの方やご自身での歯磨きがなかなか難しい高齢者に効果は高いです。
また、フッ素洗口を開始してから生え出した新しい歯は、既に生えていた歯よりむし歯予防効果が高いことがわかっています。
当院では、4〜5歳以上でむし歯のリスクが高いと診断されたお子さんにはフッ素洗口液の使用を勧めております。
使用方法は、毎晩寝る前に30秒間ブクブクうがいをしていただくだけです!
注意が必要なのは、フッ素を含んだ歯磨き粉で歯磨きをした後にフッ素洗口をしてしまうと、歯磨き粉のフッ素が洗い流れてしまいます。
夕食後に歯磨きを行っていただき、寝る前にフッ素洗口を行うようにしましょう。
フッ素洗口液は、毎回の用量を守っていただけると万が一誤って飲み込んでしまっても問題はないうがい液です。
現在、薬剤師のおられる薬局であれば気軽に購入できます。当院でも500円で購入可能ですのでご興味の方はスタッフまでお声かけください!