睡眠中に行う歯ぎしり・食いしばりは「中枢性」つまり「脳」に原因があり、睡眠障害の一種と言われています。睡眠中になんらかの異常で大脳皮質と呼ばれる部分が抑制されるために筋肉の緊張が強くなって異常な力が発揮されてしまいます。
しかし、詳しいメカニズムなどはあまりよくわかっていません。
歯ぎしりや食いしばりには男女差はなく成人の10%に自覚があると言われています。自覚がある人の大半は同居者からの指摘です。
しかし、食いしばりは歯ぎしり音がしないこともあるためきづかずに過ごしているということもすくなくありません。
歯ぎしり・食いしばりはなんら機能的目的を持たない習癖と考えられています。
しかし、生体の許容量を超えるといろいろな問題が起こってきます。
実際歯ぎしり・食いしばりがある方には歯ぎしり・食いしばりに関連した兆候や症状が80〜90%の人にみられると言われています。
普段我々が食事中に食べ物を噛む際の噛む力は約12kg/cm2と言われています。一方歯ぎしりや食いしばりの際は約6倍の70kg/cm2もの力が発生すると言われています。強い力が続くと歯や筋肉に悪い影響を与えて以下のような症状があらわれることがあります。
あらわれる症状
- 歯がすり減る
- 歯が痛む
- 被せ物が壊れる
- 被せ物が外れる
- 頻繁に銀歯が外れる
- 歯が欠けたり、すり減ったりする
- 顎関節を痛めた
- 歯茎が下がる
- 歯周病を悪化させる
- 口の中の骨が盛り上がってくる
- 頬や舌に歯型がつく
- 顎の関節の形が変わる
- 頭痛
- 頬の筋肉を痛めた
- 頬の筋肉が痛む
- 頬の筋肉が発達する
- エラが張る
- 顎が開きづらくなる
- 顎が痛む
- 口を開けると音が鳴る
以上のような症状があらわれた方は治療と対策が必要になってきます。
歯ぎしり・食いしばりの最も一般的な治療法は「マウスピース治療」です!
ご自身の上の歯を型採りして作成したマウスピースを寝る時に上の歯に装着します。マウスピースを装着することにより歯ぎしり・食いしばりがなくなることはありません。しかし、筋肉の緊張を緩和したり歯への過重負荷を減らしてくれたりするので、効果的な治療方法です。
やわらかいタイプ
主に用いるのは厚さ2mmのやわらかいタイプです。
かたいタイプ
歯ぎしりや食いしばりがひどい方は
厚さ1mmまたは2mmの硬いタイプを使用していただきます。
「以前作成したマウスピースが厚くて違和感があった」「薄くてすぐに穴が空いた」「装着したら気になって寝付けない」等の声をお聞きすることがあります。
問診時の症状や好みに合わせて作成し、調整も致しますのでお悩みの際はご相談ください!
- 歯ぎしり・食いしばり用マウスピース(保険治療3割負担)
- 約3000円~