フッ素の入った歯磨き粉でむし歯予防(大人編)
- 歯のコラム
前回は、むし歯予防に有効な「フッ素」を歯の表面に直接作用させる方法の一つである、「歯磨き粉に含まれるフッ素の応用(子供編)」について説明させていただきました。(詳しくはこちらから)
今回は、大人編について説明させていただきます。
生えたての乳歯や生えたての永久歯はフッ素を取り込みやすいことがわかっています。そのため、永久歯が生えそろう中学生の頃までのフッ素の応用は非常に有効と言えます。
しかし、大人になってからもフッ素の応用はむし歯予防に有効で、高齢者でも有効なことがわかってきました。
大人では、歯磨き粉に含まれるフッ素を飲み込んで副作用(歯のフッ素症)を起こす心配がないため、できるだけフッ素濃度(ppm)が高い歯磨き粉を2cm程度歯ブラシにつけて磨いていただくことをお勧めします。
日本で現在認可されているフッ素濃度は1500ppmが上限であるため、濃度をチェックして購入・使用していただきたいと思います。
歯磨きの際の注意点ですが、
- 歯磨きの前にうがいをしっかりと行い、食べカスを洗い流す
- フッ素入りの歯磨き粉で歯を1本ずつ丁寧に磨く
- 歯磨きの途中で歯磨き粉を吐き出さない
- 歯磨き後のうがいは少量の水で一回のみ
- 歯磨き後の間食をできるだけ控える(間食までできるだけ時間を空ける)
ようにしましょう。