歯磨き粉に含まれているフッ素って安全なの?これを読んだら安心!
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みなさんが毎日使っている歯磨き粉に含まれる「フッ素」ですが、ほんとに安全なものなのでしょうか?今日はフッ素について詳しく説明させていただきます!
フッ素って何?
フッ素は、緑茶・紅茶・砂糖・塩・味噌・動物のお肉・海藻・貝・魚・果物・野菜・ビールなどほとんどの食物に含まれていて、自然界に広く存在しています!
フッ素は人間にとって必要なものなの?
わたくしたちは、生きているなかで自然とフッ素を体に取りこんでいます。摂取されたフッ素の約50%は「歯や骨」などに蓄積されてその構成成分となります。そして、それ以外のフッ素は尿として排泄されます。実はフッ素は、わたくしたちの体にとって「必須元素」で重要なものなのです。国連の専門機関であるWHO(世界保健機関)とFAO(食糧農業機構)は、1974年にフッ素を「必須栄養素」と位置づけました。
フッ素にも種類がある?
厳密に言うと「フッ素」とは、元素のことを指します。実際は、色々な元素とくっついて「フッ化物」として存在しています。
もっと詳しく説明すると、フッ素は「無機」(金属や非金属の元素)や「有機」(炭素元素)とくっつくことで、それぞれ「無機フッ素化合物」、「有機フッ素化合物」ができます。つまり、フッ素(フッ化物)は無機フッ素化合物と有機フッ素化合物の2種類に分けられます。※この先説明がわかりにくくなるので、フッ化物は「フッ素」として表記させていただきます。
無機フッ素化合物について
無機フッ素化合物とは?
無機フッ素化合物とは、フッ素が金属や非金属とくっついてできたものです。例えば、多くの歯磨き粉に含まれている「フッ化ナトリウム」は、フッ素がナトリウムとくっついており、無機フッ素化合物に属します。
歯磨き粉のフッ素はどうやってできているの?
歯磨き粉に含まれるフッ素は、主に蛍石(フッ化カルシウム)という天然鉱物から精製されます。

歯磨き粉のフッ素は歯と結合するの?
歯の表面は「エナメル質」と呼ばれるとても硬い組織で覆われています。このエナメル質には「ハイドロキシアパタイト」と呼ばれる、とてもとても小さな結晶が無数に組み合わさってできています。歯磨き粉に含まれるフッ素は、お口の中や体内で分解されやすいため、フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨くことで、フッ素がハイドロキシアパタイト結晶にくっつき「フルオロアパタイト」と呼ばれる、酸に対してより強い結晶に生まれ変わります。
歯磨き粉のフッ素は安全なの?
歯磨き粉に含まれるフッ素は、上記で説明したように、分解されやすく歯に結合します。また、あまりよくないですが、口の中が酸性の状態が続くと、溶け出して外に排出されます。つまり、体の中に長くとどまる性質をもたないため「安全」なものと言えます!
自然界のフッ素も無機フッ素化合物
自然界に存在するフッ素も、無機フッ素化合物として存在しています。例えば土の中では、フッ素はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルと結びついています。野菜が、土壌中の水分や栄養分を吸収する際にフッ化カルシウムやフッ化マグネシウムとして吸収されます。そして、我々の体内に入る際はこれらのミネラルから離れた状態(フッ化物イオン)として吸収されます。
自然界に存在するフッ素も、摂取した約半分は必須栄養素として歯や骨に集積し、それ以外は尿として排出されるため、「安全」なものです!
有機フッ素化合物(PFAS)について
有機フッ素化合物とは?
有機フッ素化合物とは、フッ素が炭素とくっついてできたものです。例えば、フライパンの表面がくっつかない加工に使われるテフロンや防水スプレー、外壁塗装、車の撥水加工、消化剤、その他さまざまな産業に使われています。テフロン加工や防水スプレーに含まれるフッ素は「ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)」という形で存在しています。
テフロン加工に使われるフッ素はどうやってできているの?
テフロン加工や防水スプレーなどに使われるフッ素も、実は自然界にある天然鉱物から作られます。しかし、有機化合物(炭素)とフッ素をくっつけるために「フッ素化反応」と呼ばれる化学的な合成を行って作られます。
フッ素化反応はなぜ必要なの?
フッ素化反応を行った有機化合物は、より耐熱性・耐水性・耐薬品性が向上します。テフロン加工は熱に強く、防水スプレーは水に強く、農薬などは分解が遅くなるため、それぞれ持続的な効果を発揮するようになります。
有機フッ素化合物は危険?
有機フッ素化合物は、フッ素と炭素が強力にくっついていて壊れにくい特徴を持っています。とても丈夫で、自然に分解されたり、体の中で分解されたりすることがとても難しいです。そのため、もし体の中に入ってしまうと長い間体の中に残ってしまいます。現在わかっていることでは、ホルモンのバランスを崩したり、免疫の働きを弱くしてしまうと言われています。また、自然の中でも分解されにくいので、川や海などに流れてしまうと、動物や植物、そして人間にも悪い影響を与えかねません。
熊本での報道
最近では、旧熊本市民病院跡地から「高濃度のフッ素化合物」が検出されましたが、病院跡地や周辺施設からの過去の汚染が原因なのではないか?と言われています。熊本市では、厳しい基準値を設けて常に濃度に異常がないか管理していますが、私たちが使っている生活用水に影響はないのか不安になった方もおられるのではないでしょうか?
有機フッ素化合物で気をつけたいこと
実は、普段の生活で有機フッ素化合物と接する機会は多いので、間違って摂取することは避けたいものです。普段の生活で、特に注意していただきたい点をまとめてみました。
フライパンを高温で使用しない
フッ素加工されたフライパンは、表面に有機フッ素化合物がコーティングされています。このコーティングは、焦げ防止のために使われていますが、非常に高温(約260℃以上)で使用すると、有機化合物が分解されて、有害なガスや微粒子が発生することがあります。このガスを吸い込むと「ポリマーフューム熱」と呼ばれる一時的なインフルエンザのような症状を引き起こすことがあります。また、コーティングが物理的に傷ついたり剥がれたりすると、その破片が混じることがあります。それを摂取してしまうと、ほとんどは体内で吸収されず排出されますが、長期間にわたって摂取することは健康に悪影響を及ぼすことがあります。
フライパンを使用する際は
・高温での使用を避ける
・空焚きをしないようにする
・金属の調理器具(ヘラやフォーク)の使用を避ける
・ステンレスタワシ(金属タワシ)の使用を避ける
・長期間の使用は避ける
・表面が傷んだり、剥げたりしている場合は早めに買い換える
ようにしましょう。
防水スプレー使用時の注意
防水スプレーの多くの商品にも、有機フッ素化合物が含まれています。雨が降っている日などで靴に防水スプレーをかける時は、換気のよい場所で行い、絶対に吸い込まないようにしましょう
フッ素は危険?
これまでの説明をおさらいすると、「歯磨き粉に含まれるフッ素は安全、フライパンなどに使われるフッ素は飲み込むと危険」ということになります。「フッ素は危険」といったフレーズを聞いたことある方もいらっしゃるかもしれませんが、無機フッ素化合物と有機フッ素化合物を混同しておられるのかもしれません!
今日から安心して歯磨き粉を使って歯磨きをしてください!







