歯医者で売っているホワイトニング歯磨き粉って効果はどう違うの?
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ドラッグストアで歯磨き粉を買われている方も多いかと思いますが、どこの歯医者でも歯医者専売の歯磨き粉を販売しております。
特にホワイトニング歯磨き粉は需要が高く、好んで使ってくださる方も多いです。
今回は「歯医者で販売しているホワイトニング歯磨き粉ってどう違うの?」をテーマに詳しく説明させていただきます。
ホワイトニング歯磨き粉って何?
歯を白くする成分は入っていない?
ホワイトニングとは、過酸化水素などの過酸化物を歯の表面に作用させて歯を白くすることです。
そのため、ホワイトニング歯磨き粉も、「歯を白くしてくれるものだ」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本では過酸化物配合での販売が認可されておりませんので、市販の歯磨き粉にも、歯医者専売の歯磨き粉にも歯を白くする成分は入っておらず、「化粧品」の扱いになります。
なので、「ホワイトニング歯磨き粉」=「歯にやさしく、着色や黄ばみを防いでくれる歯磨き粉」と思ってください!
当院で販売しているホワイトニング歯磨き粉
当院では様々な歯磨き粉を取り揃えておりますが、ホワイトニング歯磨き粉には、以下の2種類ございます。
プレミアムホワイト 料金1200円(税込)
「ポリリン酸ナトリウム」や「ハイドロキシアパタイト」が配合されているため、着色を効率よく取ってくれます。
また、「フッ素」も950ppm濃度含まれているため、虫歯予防にもなります。
さらに、「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」が含まれており、磨き残しが溜まったバイオフィルムに浸透して
歯周病菌を殺菌してくれる働きもあるため、歯の着色を防ぎながら歯周病も予防できます。
薬用ポリリンジェルWX 料金2500円(税込)
「分割ポリリン酸」が含まれており、歯の表面に付いたステイン(茶渋やタバコのヤニ等)に近づくと、汚れを浮かせて剥がし、綺麗にするのと同時に歯の表面をコーティングしてくれます。そのため、ホワイトニング後の白さを維持するのに最強です。
また、「塩化セチルピリジニウム(CPC)」が含まれており、口の中に浮遊する歯周病菌を殺菌してくれるため歯周病予防にも効果的です。
海外のホワイトニング歯磨き粉
歯磨き粉に過酸化物が入っている!
一方、アメリカなど海外では、歯を白くする過酸化物が含まれた歯磨き粉の販売が認められており、ドラッグストアで販売されています。
Amazon等で購入されたことのある方もおられかもしれません。
過酸化物(過酸化水素)って危険?
過酸化物の中でもホワイトニングで主に使われる過酸化物は、「過酸化水素」です。過酸化水素は濃度が高いほど効果がありますが、7%以上は劇物に指定されている、とても強い薬です。
一方6%以下は劇物には含まれておらず、「医薬品」として販売されているものに含まれていることがあります。
例えば、殺菌消毒剤として販売されている「オキシドール」は、2.5〜3.5%の過酸化水素濃度があると言われています。
海外の歯磨き粉に含まれる過酸化水素濃度
海外のホワイトニング歯磨き粉に含まれる過酸化水素濃度は、まちまちですが、過酸化水素5%を含む歯磨き粉も多く見られます。
過酸化水素入ってて大丈夫?
歯を磨く際には、歯と歯茎の間の汚れも取る必要があるため、毛先は歯茎にどうしても当たってしまいます。
過酸化水素が入った歯磨き粉でゴシゴシ磨くと、歯茎に薬剤を擦り込むことになるため歯茎の退縮ややけどを起こす可能性があります。
過酸化物は分解されやすい
そもそも過酸化物は、分解の際にフリーラジカルを発生させ、歯を白くします。
しかし、常温下で分解されやすいため、購入して使用する際にはすでに分解が進んでいる可能性があります。
過酸化物は歯の表面に長時間触れ続けて効果が現れる
歯医者で行うオフィスホワイトニングも自宅で行うオフィスホワイトニングも、過酸化物が歯の表面に触れ続けてフリーラジカルが常に歯に供給され続けるという仕組みになっており、歯が白くなります。
唾液が常に出るお口の中の状態を考えると、理論上、海外のホワイトニング歯磨き粉を数時間歯の表面に作用させ続けることは不可能であるため、過酸化物による効果は薄いかと思われます。
1本が高価な商品ばかりだと思いますので、購入の際はくれぐれもご注意ください!
歯医者でのホワイトニング相談
当院では、ホワイトニングの無料相談を行っております。不安がある方はぜひ当院にお越しください!
なかなかご来院が難しい方はお問い合わせフォームまたは谷川歯科医院公式LINEでも無料相談受け付けております。