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インプラント治療のメリット・デメリットについて

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今日は、「インプラント治療のメリット・デメリット」について説明させていただきます。
インプラント治療は、失った歯を補うための最先端の歯科治療方法です。芸能人やお笑い芸人の方で、インプラント治療を行っている方を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
インプラントについて話をあまり聞いたことがないという方は、ぜひこの機会に目を通してみてください!

インプラント治療の仕組み

インプラント治療は、チタン製のインプラント体(フィクスチャー)と呼ばれるものを顎の骨に埋め込み、その上に土台(アバットメント)を入れて人工の歯(上部構造)を取り付ける、というプロセスから成り立っています。
インプラント

チタン製インプラントについて

チタンは、金属ではありますが、人の体と相性がとても良くアレルギーを起こす可能性はかなり低いです(ゼロではありません)
人工関節の治療で、骨にチタンを埋め込んで関節の代わりにすることも主流の治療になってきました。
お口の中に使うインプラントも、成分は純度がとても高いチタンでできており、骨とくっつきがとてもよいという特徴があります。

上部構造について

インプラント体にのっかる被せ物を上部構造と呼びます。上部構造は、強度のある金属やセラミック(陶器)で作ることが多いです。最近では、従来のセラミックよりも強度が強く見た目にもきれいなジルコニアと呼ばれる被せ物で作ることが主流となっております。

インプラントの土台について

骨に埋まったインプラント体と上部構造をくっつけるには、土台(のりしろ)が必要です。この二つをつなぐものをアバットメントと呼びます。アバットメントがあることで、上部構造がしっかりと固定されて食べ物を噛む時にとても安定します。また、ご自身の歯と同じような感覚で食べ物を噛むことができます。
アバットメントは、インプラント体と上部構造をつなぐとても重要な役割を果たしています。

インプラント治療の手順について

①インプラントの診査・診断

まず、失った場所にインプラント治療を行うと仮定して、お口の中の写真撮影や型採りを行った後に模型上で完成の被せの形を先にイメージさせます。
これを診断用ワックスアップと呼びます。このイメージができていないと、将来被せ物ができたときに変な位置にネジ山がきたり、噛むたびにインプラントに負荷がかかってしまい予後が悪くなってしまうため、とても重要な作業です。

②CT撮影

患者さんの顎の状態を調べるために、CTレントゲン撮影を行って詳しく診断します。①でイメージした被せ物の真ん中にフィクスチャーが位置すると、噛む力も分散しやすいため診断用ワックスアップも考慮しながらの分析・診断を行っていきます。
インプラント 相場

③サージカルガイドの作成

インプラント体を埋める位置が決定したら、手術中に使用するサージカルガイドと呼ばれるマウスピースを型取りして作成します。
インプラント 前歯
上の歯では上顎洞という空洞、下の歯では下歯槽神経という神経・オトガイ神経という神経・舌下動脈という血管
などを損傷すると、大きな後遺症が残ってしまいます。サージカルガイドがあることで、骨を削るバーでのトラブルの危険性を劇的に減らしてくれます。

④インプラント手術(一次手術)

適切な場所にインプラント体を埋入する手術を行います。通常インプラント手術というものは、抜歯で行う時と同じような局所麻酔で行うことがほとんどです。(当院では笑気麻酔も併用します)
インプラント 痛い
創部は縫合して何も見えない形になります。その日は1日安静にしていただき、次の日からは通常通り生活を送っていただきます。そして約1〜2週間後に抜糸を行います。
骨の中に埋めたインプラント体は、まだ骨とくっついているわけではありません。骨とくっつくのには時間がかかります。骨との密着度(安定度)が高い場合は、即日や手術後すぐに上部構造を装着することがありますが、多くの場合は、骨との密着を1〜6ヶ月待つ必要があります。骨との密着度(安定度)は、ISQ値(インプラント安定性指数)で把握することができるため、専用の機器で計測し、インプラントと骨との結合具合を確認するように努めております。

⑤インプラント手術(二次手術)

一次手術の経過をCT撮影で確認し、問題なければ二次手術に入ります。アバットメントをきれいに装着するための準備として、局所麻酔後に簡単な手術を行い、歯茎の外にインプラントを貫通させていきます。施術時間は45分ほどです。
施術の途中で、ISQ値の測定を行い、ヒーリングアバットメントと呼ばれる土台をつけて縫合を行い終了とします。そして約1〜2週間後に抜糸を行います。
ISQ値で安定が認められてる場合は、約2週間後に仮歯の型採りに入ります。
インプラント

⑥仮歯の型採り・作成

診断用ワックスアップでイメージした形と同じような上部構造を作成していきます。
型採りを行い、約2〜3週間で仮歯を装着します。
インプラント
仮歯で2〜4週間食事をいつも通り摂っていただき
噛んでも問題ないか?
被せの膨らみ等が気にならないか?
舌に当たったりして気にならないか?
話しにくい等の違和感がないか?
などをチェックしていきます。問題なければ、最終的な上部構造の作成に移ります。

⑦最終的な被せ物の装着

仮歯に大きく問題なければ、型採りを行わずにそのまま作成に移行、少し修正が必要であれば、新たに型取りを行って、最終的な被せ物の作成に入ります。現在は、ほとんどの被せ物でジルコニアと呼ばれる素材を使用しております。
ジルコニアとは、酸化ジルコニウム(ZrO2)と呼ばれる無機化合物で、陶器(セラミック)と似たような性質を持っていながらセラミックよりも高い強度と耐久性があるのが特徴です。
上部構造はネジで止めるスクリュータイプもしくはセメントで固定するセメントタイプのどちらかで装着します。万が一何か問題があってもどちらの場合でも外して修正を行うことができます。

インプラント治療のメリット

インプラント治療の利点には、まず第一に自分の歯に近い感覚と機能を持つことが挙げられます。また、見た目にも自然で周囲の歯と調和します。そして、他の歯を削る必要がないため隣接する健康な歯を守ることができます。
さらに、インプラントは噛む力が自分の歯に近いため食事を楽しむことができるという点も大きなメリットになります。
インプラントを用いた治療は、審美的な要求にも応えやすく、患者の満足度が高いのが特徴です。

インプラント治療のデメリット

一方で、インプラント治療には欠点も存在します。一つは、手術が必要なため治療に際しての身体的な負担があることです。
手術後は、一定期間の治癒期間が必要であり、その間は多少の不便を感じるかもしれません。また、インプラントの成功率は高いとはいえ個々の体質や骨の状態により失敗する可能性も否定できません。さらに、治療費が高額になる場合があり、保険が適用されないことも多いので経済的な負担があります。
インプラントのメンテナンスもとても重要で、定期的な口腔ケアや歯科検診が必要です。

インプラント治療を検討する際の注意点

インプラント治療を考える際は、経験豊富な歯科医師を選ぶことが非常に重要です。医師の技術や知識が、治療の成否に直結するため事前のカウンセリングや説明を受け、自分に適した治療法かどうかをしっかりと確認することが大切です。
インプラント治療は、正しい選択肢として検討すれば、高い満足度を得られる素晴らしい治療法となると思います。インプラント治療を検討される際は、専門医資格の歯科医師がいる当院にぜひご相談ください!

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