床矯正とはどんな矯正方法?メリットや注意点も解説
- 歯のコラム
こんにちは。熊本市西区蓮台寺、JR「熊本駅」より車で5分の歯医者「谷川歯科医院」です。
床矯正とは、お子さまの歯科矯正の一つで、顎の成長を促しながら歯並びを整える治療法です。取り外しが可能な装置を使用するため、患者さまの生活に合わせやすいのが特徴と言えるでしょう。
今回は、床矯正の特徴やメリット・デメリット、費用などについて詳しく解説します。床矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
床矯正とは

床矯正(しょうきょうせい)は、取り外し可能な矯正装置を使用して、歯を並ぶスペースを確保していく矯正治療です。歯を支える土台となる顎の骨を広げることで、歯が並ぶためのスペースを確保して整った歯並びを目指します。
装置にはネジがついていて、ネジを回すと装置が拡大していきます。お子さまの成長を利用しながら顎を広げるので、痛みや違和感が少ない治療法とされています。
床矯正のメリット

床矯正は、特に成長過程にあるお子様に対して効果的な矯正方法であり、将来的な歯並びの改善につながります。ここでは、そのメリットについて詳しく見ていきましょう。
成長を活かして矯正できる
床矯正の大きな特徴は、上あごの成長を促し、自然な範囲で拡大できる点です。子どもの成長期に行うことで、歯が無理なく並ぶスペースを確保できます。
装置による歯列の拡大が自然な骨の成長と重なれば、痛みや違和感を抑えながら治療を進められます。
取り外しができて衛生的に保てる
床矯正で使用する装置は、取り外しが可能です。食事の際は取り外して食べることができるため、食べ物が装置に挟まる心配がなく、食事の制限もありません。また、装置を外してしっかり歯磨きができるため、虫歯や歯周病になるリスクも軽減できます。
装着時間の負担が少ない
床矯正で使用する装置は取り外し式で、装着時間の目安は1日10〜14時間程度です。日中1〜2時間と就寝中に装着するのが一般的で、学校生活などへの影響はほとんどありません。基本的には在宅時に装着すれば良いので、お子さまの負担も少ない点も、床矯正のメリットです。
装置をつけている状態を友達に見られたくない、学校生活の中で自分で装置を管理するのが難しいといったお子さまの場合でも、受けやすい治療法といえるでしょう。
抜歯のリスクを下げられる
床矯正では、装置によって顎の幅を広げて歯が並ぶスペースを確保することができます。将来的に本格的な矯正治療を行う場合でも、抜歯を伴う治療を避けられる可能性が高いです。
歯並びが乱れる原因の多くは、歯が並ぶためのスペースが足りないことです。そのため、床矯正で顎を広げて土台を整えておけば、治療の負担を大きく軽減できるのです。特に、成長期のお子さまは顎の骨が柔軟なため、床矯正によって効果的にスペースを作れることが多いです。
床矯正のデメリット

床矯正はお子さまの歯並びを整える治療法として広く活用されていますが、メリットばかりではなくデメリットも存在します。ここでは、床矯正の主なデメリットについて詳しく解説します。
自己管理しなければならない
床矯正による治療期間中は、患者さまが装置を装着・調整する必要があります。そのため、保護者の方のサポートやお子さま自身の積極的な取り組みが欠かせません。装置の装着時間が不足すると、期待する治療効果が得られない可能性があります。
特に、幼いお子さまの場合、装置の装着を嫌がることも少なくありませんが、装着できるようサポートしてあげる必要があります。
装置による違和感や痛みがないわけではない
装置装着直後や調整後は、違和感や痛みを感じることが多いです。また、装置が舌や粘膜に擦れて痛みを引き起こすこともあるでしょう。
特に、話しづらさや舌の動きにくさを感じることがありますが、多くの場合装着から1〜2週間程度で慣れてきます。
適応できない症例もある
床矯正はすべてのケースに適応できる矯正方法ではありません。骨格に大きな問題がある症例では、床矯正だけでは十分な効果を得られない可能性もあります。適応できない場合には、ほかの矯正方法を検討することになるでしょう。
治療期間が長くなることがある
床矯正は、歯に力をかけて移動させる治療法ではありません。ある程度位置をコントロールすることは可能な場合もありますが、床矯正による治療だけで理想の歯並びを実現できるとは限らないのです。
歯を細かく動かして位置調整したい場合などは、将来的に別の矯正治療が必要になるかもしれません。
床矯正が適応となる症例

床矯正は、成長過程にある子どもを対象とした矯正方法であり、あごの拡大を通じて歯並びや噛み合わせの土台を整える目的があります。ただし、すべての矯正ケースに効果を発揮するわけではありません。骨格の状態や歯の生え方、噛み合わせのバランスなどを総合的に判断し、床矯正が有効かどうか検討していく必要があります。
ここでは、床矯正が適応となる代表的な症例を詳しく解説します。
上顎が狭く出っ歯の傾向にある場合
上顎の幅が狭いことで前歯が歯列から飛び出して、出っ歯と呼ばれる状態になることがあります。この場合、床矯正が有効でしょう。顎の幅を広げることで、歯がきちんと収まるスペースが確保でき、出っ歯の改善につながります。
下顎が狭く受け口の傾向にある場合
受け口や反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれる症状は、下顎が前に出ている、または上顎が後退していることが原因で起こります。この場合、床装置を用いて下顎を広げることで、上下の顎のバランスを整えます。
あごの成長に偏りがある場合
上下の顎の成長バランスが悪いと、噛み合わせや顔のバランスに影響が出ることがあります。床矯正は、顎の成長をコントロールしながら適切なバランスに整えることができるため、将来的な矯正の必要性を減らせるでしょう。
叢生(そうせい)
歯が本来の位置に並びきらず、重なり合って生えている状態を叢生と呼びます。歯が密集していると清掃しづらく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯が並ぶスペースが足りないことが原因のケースが多いため、床矯正で改善できる可能性が高い症例といえるでしょう。
幼児期から学童期までの子ども
床矯正は、主に成長発達の段階にある4〜12歳くらいのお子さまが対象になります。顎が成長途中にある時期に治療を開始することで、装置によって骨の成長方向を導きながら歯並びと噛み合わせを整えられます。
床矯正の費用

床矯正による治療を検討する際、治療効果や期間と並んで、「費用はどれくらいなのか?」という点に疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。床矯正にかかる費用はおおよそ20万円から50万円程度が一般的な相場とされています。
費用に幅があるのは、装置そのものの価格に加えて、治療中に行われる調整費用や経過観察の診察料などが影響するためです。治療期間が延びたり、追加の処置が必要になったりすると、治療にかかる費用の負担も増加する可能性があるため注意しましょう。
治療中に虫歯や歯周病などになるとその治療を行わなければならず、床矯正治療が中断される可能性があるほか、虫歯・歯周病を治療している間は矯正治療が進まないため、治療期間が延びる可能性もあります。治療費だけでなく、お子さまへの負担を増加させないためにも、床矯正中も口腔ケアをしっかり行いましょう。
まとめ

床矯正は、成長期の子どもの歯並びと噛み合わせを整えるために行われる矯正方法です。顎の骨を無理なく広げて歯の並ぶスペースを確保し、将来的な抜歯の可能性を減らす効果も期待できます。
一方で、保護者の方のサポートや日常的な装着の管理が必要です。また、適応できない症例もあるため、歯科医師との相談の上、治療を受けるかどうか判断することが大切です。
床矯正を検討されている方は、熊本市西区蓮台寺、JR「熊本駅」より車で5分の歯医者「谷川歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、「みんなが通いやすい、地域の優しい歯医者」を目指して、新しい設備の導入や治療技術の向上に努めながら、さまざまな診療にあたっています。診療案内ページはこちら、WEB予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。







