いい歯の日に知っておこう!歯周病は怖い病気?!
- ブログ
本日11月8日は「いい歯の日」です!
日本歯科医師会は、生涯にわたってご自分の歯でおいしく食べられるようにしようと「8020運動〜80歳になってもご自分の歯を20本以上保とう」を推進しています。
その運動の一環として11月8日を「いい歯の日」と制定しました。
本日は、歯を失う大きな原因である歯周病について知識を深めていただきたいと思います。
科研製薬株式会社が20代から60代までの男女500名を対象に昨年の9月に実施した「歯周病の意識調査」によりますと、
①歯周病は気になる病気だと感じる人は8割以上
一方で、半数以上が歯科医院を定期的に受診していない
②歯周病は「歯ぐきと歯を支える骨の病気」と知っている人はわずか1割
③歯周病は40代以上の病気と勘違いしている人が4割も
④「妊娠」「遺伝」が歯周病の間接的な原因であることを知っている人はわずか1割程度
⑤30代以上の4人に1人が、歯周病の治療の遅れで後悔している
ことがわかりました。
①歯科医院への定期的な受診が重要です
歯周病が気になるかどうか尋ねてみると、「そう思う・まあまあそう思う」と回答した人は8割以上(84.2%)にのぼりました。
しかし、歯科医院を定期的に受診しているかを聞いてみると、「半年に1回以上受診している人は4割未満(35.6%)と少ない結果となっており、半数以上(51.8%)が定期的に受診をしていないという実態が明らかになりました。
②歯周病は「歯ぐきと歯を支える骨の病気」です
歯周病はどこが侵される病気かという質問をしたところ、1番多かった回答が「歯と歯ぐき(31.8%)」。
「歯ぐきと歯を支える骨」と正しく回答した人はわずか1割(13.6%)にとどまりました。
③歯周病は10代後半から発生します
歯周病にかかるリスクに関して、何歳から注意が必要だと思うかという質問に対しては、「40代」という回答が最多(24%)となり、全体の4割以上の人が、40代以上と回答しました。
しかし、歯周病のリスクは10代後半から発生すると言われており、歯周病の予防は遅くても20代から必要だと考えられています。(詳しくはこちらから)
④「妊娠」・「遺伝」は歯周病を悪化させる間接的な原因となることがあります
歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)と歯垢の中の細菌が出す毒素ですが、普段の生活で意外なところに歯周病を悪化させる間接的な原因が潜んでいます。
グラフにある「ストレス」「喫煙」「妊娠」「むし歯」「歯並び・かみ合わせ」「加齢」「遺伝」はすべてが歯周病を悪化させる間接的な原因です。
今回の調査では、働き世代が特に気をつけたい「ストレス」に間接的な原因があることを知っている人は5割弱(46.4%)。一方で「妊娠」と「遺伝」が間接的な原因であると知っている人は、わずか1割程度にとどまりました。
⑤後悔しないよう早い時期からの歯周病予防・早期治療が重要です
歯周病の悪化や治療の遅れで後悔した経験がある人は、30代以上の4人に1人もの割合でいることがわかりました。
実際の自覚症状として「歯ぐきが下がりはじめてから」初めて歯科医院を受診するという人が多く、30代の若い層でも歯周病の予兆を見逃し、後悔している人が多い実態が浮き彫りとなりました。
歯を失うことのないようにするには、定期的な歯科医院への受診や早い時期からの歯周病予防・早期治療が重要です。
しかし、現状では我が国においてそのような認識が十分なされているわけではないことが今回の調査で示されました。
我々も正しい情報をしっかりとお届けできるよう努めて参ります。
ご不明な点があればお気軽にスタッフまでご相談ください!!