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歯周病を予防・治療しましょう!

  • 歯のコラム

今回は、歯周病について説明させていただきます。

 

歯周病とは、歯を支える骨が溶けてなくなる病気で、人類史上最大の感染症とも言われています。

日本でも、成人の8割は歯周病と言われています。

こう聞くと、「歯周病になるのは自然の成り行きで、そんなに怖い病気ではないだろう」と思われる方もおられるかもしれませんが、初期の歯周病では症状がほとんど現れず、気づかないうちに進行してしまい、気付いた時には手遅れになってしまうこともあるため、Silent disease(=沈黙の病気)とも呼ばれる怖い病気なのです。

そのため、今回歯周病について知識を深めていただき、歯周病で悩むことのないよう備えていただければと思います。

 

先ほど、歯周病は感染症だと説明させていただきましたが、歯周病には原因となる細菌が存在します。

歯周病の原因となる細菌は、高校卒業あたりの頃にどこからか唾液感染して、お口の中に定着をし始めます。

そこに他の種類の歯周病菌が集まって20歳代後半には個人それぞれの口腔細菌叢(叢=多くのものの集まり)が完成します。

感染してすぐに歯周病を起こすわけではありませんが、いくつかの出来事や危険因子をきっかけに体の免疫力とのバランスが崩れると、歯周病が発症します。

発症時期は人それぞれですが、感染した18歳頃から、歯周病の好発時期である中年期までの長い年月、歯周病の原因となる細菌はじっと発症の時を待っているのです。

そのため、歯周病菌の定着を防ぐ・お口の中の環境を整える・歯周病を早期発見、早期治療を行うことが非常に重要となります。

 

・18歳・19歳・20代の方

悪い歯周病菌を定着させないことが非常に重要です。

毎日(特に夜)歯磨きをしっかりと行い、半年に一回は歯科医院で必ずクリーニングを受けましょう。

優秀な口腔細菌叢を作りたい(歯周病には絶対になりたくない)という方は、L8020乳酸菌タブレットまたはロイテリ菌ヨーグルトを毎日摂取するのがオススメです。(興味ある方はお声がけください)

歯周病 ロイテリ菌

30代の方

定期的に歯科医院で歯周病検査と歯石取りを行いましょう。

歯科医院では、細い棒のような器具を歯周ポケット(歯と歯茎の間のすき間)に挿入し、深さを測ることで歯周病の

進行具合を検査します。

検査した際に歯茎からの出血の部位が少ない歯周ポケットが2〜3mmの場合

→まだ歯周病を発症していない可能性が高いので20代の方と同じ予防方法で大丈夫かと思います。

検査した際に歯茎からの出血の部位が多い歯周ポケットが4mm以上の部位がある場合

→歯茎に炎症が見られる歯周炎の症状が見られるため、歯周病が進行している可能性があります。

歯周ポケット内にある歯石を取ることで改善させることができますので、こまめにチェックを受けて歯石取りを行

いましょう。

 

歯周病 プラーク 

遺伝的に歯周病の方が多い家系や、生活習慣が不規則な方(夜勤が多い・朝食を抜く・喫煙・糖尿病・肥満など)

は、この時期に歯周病が進行します。

最近では、アセトアルデヒド分解能と歯周病発症リスクが関係していることもわかってきました。

お酒を飲んで顔が赤くなる人は、毎日飲むと4.28倍歯周病になりやすくなります。

(お酒の強い人は、飲酒は歯周病の危険因子にはなりません)

 

40代以上の方

定期的に歯科医院で歯周病検査を行い、歯茎からの出血が少ない・4〜5mm以内の歯周ポケットに落ち着くことを

目標にしましょう。

6mm以上に悪化している場合は、歯周外科手術や歯周組織再生治療を行って進行を食い止めることもあります。

現在は全て保険治療で行えます。

 

どの世代でも、肥満や糖尿病、喫煙などの危険因子は歯周病の発症・進行を早めます。

該当する危険因子がある場合はできるだけ取り除くようにしましょう!!

 

何かご不明点があればお答えしますので、スタッフまでお声がけください!

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