ワクチンを打つ前後に歯を抜いても大丈夫?
- お知らせ
まだまだ新型コロナウイルス感染症の収束はみられそうもありません。
現在日本の人口の約半数の方が新型コロナウイルスワクチン1回目を接種されておられるようです。
当院では、歯の保存が難しい方に行う抜歯手術や、歯周病治療の一つである歯周外科手術、インプラント手術などの口腔外科手術を行っております。
新型コロナウイルスワクチン接種時期と外科手術時期の適切な間隔について、明確な基準は残念ながら現在のところ報告されておりません。
そのため、当院では医科からの提言を参考にワクチン接種前後の手術は間隔を空けさせていただきます。
①外科手術後からワクチン接種までの待機期間
一般社団法人日本医学会連合の提言では、手術による免疫能の低下が抗体産生に影響しないように外科手術後からワクチン接種まで2週間の待機が適当ではないかとしています。
また、公益社団法人日本麻酔科学会の提言では、術後の反応とワクチン接種による反応を区別できるように、数日間(最大で1週間)の待機を挙げています。
②ワクチン接種後から外科手術までの待機期間
日本医学会連合会の提言では、ワクチン接種後の一過性の副反応がおさまる3日目以降に手術は可能としていますが、手術が免疫能を低下させるという観点から1週間空ける施設が多いようです。
口腔外科手術は、外科手術に比べると、比較的侵襲(侵襲:生体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある刺激全般をいう)は少ない方かと思われます。
以上の見解を踏まえて当院では、
ワクチン前後約1週間は、手術の間隔を空けさせていただきます。
1回目の接種と2回目の接種の間は3週間しかないため、緊急を要さない場合は、2回目の接種後にさせていただく場合もあるかと思います。
また、今後新たな見解が出た場合は、待機期間を変更する可能性もありますのでご了承ください。